プロジェクトマネジメントについて②
経営管理部の坂田です。
今回のブログは、以前弊社の藤が掲載したテーマ「プロジェクトマネジメント」について、
もう少し掘り下げてみようと思います。
まず“プロジェクト”というワードについて、何が頭の中に浮かびますか??
日常的にも○○プロジェクトの~といった文体で聞くことはよくありますよね。
おそらく多くの方が「新しい取り組みや計画」のようなイメージを持たれているかと思います。
変化の大きい今の時代、注目が集まっているのがこの“プロジェクト”マネジメント(管理)なのです!
いったいどういうことなのでしょうか。
まずは注目されることになった経緯から見ていきましょう。
旧来の企業では、“プロジェクト”よりも“オペレーション”が重視されてきました。
意味は「組織の運営を行うための業務の実行」、、、こう聞くとなにやら難しく感じてしまいますが、製造や財務、
営業などのことと言えばしっくりくるのではないでしょうか。
企業の収入を生み出す行為であり、存続するために必要な機能と言えますね。
この“オペレーション”は、いかに①効率よく②生産性を上げ③スピーディにできるかが重要とされ、各社は多くの時間をこれらの改善に費やしてきました。
当時の主な生産物は製品だったこともあり、生産能力の拡大やプロセスの標準化・自動化は、企業価値の上昇に大きく貢献することになりました。
しかし、時が流れ現代、オペレーション重視の運営が壁に直面しました。
一言でいうと、①~③が限界値に達したとき、成す術がなくなってしまうのです。
どれほどコストを削減しても最低限の原価はかかりますし、増産のスピードも限界があることは容易に想像できるかと思います。
行き詰った先に残ったもの、それは付加価値のない代替可能な製品と中長期的な価値を失った企業でした。
つまり、特に目まぐるしいペースで変化を続ける現代社会においては、基盤となる運営(オペレーション)だけでなく、企業自体の変革(プロジェクト)にも力を入れる必要があったのです!
運営と変革の適切なバランスを維持できる、言い換えるならば、両利きの経営を実現した企業のもとに未来が訪れると言っても過言ではないでしょう。
ウォルト・ディズニーも【現状維持は後退である】という言葉を残しています。
変化を恐れずにチャレンジを続けることこそが、この世の中で成長を続けられる条件なのかもしれませんね。
今回は、組織の運営“オペレーション”、そして近年注目を集めている変革“プロジェクト”の概要を、時代背景と合わせて簡単に説明しました。
次回は、変革“プロジェクト”についてさらに踏み込み、フレームワークを使ったマネジメント方法の一例などについて紹介できればと思います。
出典元
「アジャイル化するプロジェクトマネジメント」(HarvardBusinessReview(2022.2):ダイヤモンド社)