サカナクションとエンジニアリング

2022年3月14日

ITサービス事業部・高野(魚民)です。
いつもユルいことばかりを書いているので、今日もユルいことを書きます。

あらためてですが、”魚民”とは・・・
アーティスト「サカナクション」のファンは、自らのことを”魚民”と呼んでいます。
つまり私はサカナクションの熱烈なファンです。
サカナクションとは・・・Wikiをみてください(笑
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%82%AF%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

今回はサカナクションとエンジニアリングについて書きます。

私の思うエンジニアリングの醍醐味
『コンセプトを立てて、細部まで設計すること』

これが綺麗にハマり、面白いものが出来上がると、じわりじわりと楽しみや喜びが湧いてきます。
そして、その出来上がったものを喜ぶ人がいると、楽しみや喜びが一気に「満足」に転換されます。
これを繰り返すのがエンジニアリングという創作活動です。
サカナクションは私が思い描いているエンジニアリングを実践し続けているアーティストです(断言)。

サカナクションの音楽コンセプト
『ロック+テクノ+エレクトロ+ポップス』

この音楽コンセプトが具現化されたコンサートツアー”ADAPT(アダプト)”が開催されました。

2021年12月25日マリンメッセ福岡にて目の当たりにしたことや感じたことを交えながら
サカナクションとエンジニアリングの不思議な関係性を説明します。

1.ステージセット

コンサートにおけるステージセットは、コンセプトを伝えるためにいちばん具現化しやすいものです。
有名なコンサートとしては、DreamsComeTrueの”ワンダーランド”
サーカスのような華やかさと音楽の融合する空間づくりで有名です。

サカナクションの”ADAPT(アダプト)”
高さ10メートル(約4階建てビルに相当)を超えるセット「アダプトタワー」

1階には、演奏ステージが2つ、演劇ステージが2つ
2階には、演奏ステージが1つ、演劇ステージが1つ
コンサートステージとして皆さんが連想するものとは、明らかに異なるのではないでしょうか?
そもそも演奏ステージだけの構成が一般的かと思います。
なぜにサカナクションは演奏と演劇を融合させたステージを目指したのか?何を伝えようとしたのか?
私が感じたのは、サカナクションがいままで創作してきたミュージックビデオと同じで
直感的にわかりやすく視聴覚に訴えかけることで、歌詞が「文字」ではなく「言葉」としてインプットされます。
つまりは単なるテキストではなく、メッセージとして伝わる効果があります。

なお、今回の”ADAPT(アダプト)”におけるメイン演者は川床明日香さん。福岡県のご出身です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%9D%E5%BA%8A%E6%98%8E%E6%97%A5%E9%A6%99

演奏と演劇の融合は、さながら歌謡ショーのようでした。

2.総合演出

総合演出は、映像ディレクターの田中裕介さんが担当されています。
開演時刻とほぼ同時に暗転し、大量のスモークに包まれたステージの後方から青白いライトが放射され
放射された先にはサカナクションのメンバーの姿。
最大の驚きは音響の良さ。厚みのあるベースサウンドから細かいギターのカッティング音までを、
まるで高音質ヘッドフォンで聴いているかような音響バランスを感じました。
コンサート会場ごとにスピーカーの配置個所を変え、どの席でも最良の音で聴けるように音響設計されているとのこと。
これまでも徹底的に音にこだわってきたサカナクションだが、そのクオリティは数年前のコンサートとは比較できないほどでした。
Twitter上で魚民さんが図解されていました。
●マリンメッセ福岡での音響設計

●日本武道館での音響設計

3.ネーミング

”ADAPT(アダプト)”は『適応』を表していますが、これはサカナクションの2021年始動プロジェクトの第1章に位置付けられています。
2022年の第2章は”APPLY(アプライ)”、『応用』と公表されており、この新しい社会や生活に『特定の状況に応用する』とのネーミングです。
つまり、第1章は、変化の激しい世の中に、ミュージシャンとしてどのように『適応』していくのかを表現したネーミングです。
さらに第2章は、第1章の作品・活動を経て、どのようにこれからの時代(未来)に『応用』していくのかを示したネーミングです。
ネーミングだけを取り上げてもグランドデザイン(基調設計)が表現されています。

以上、魚民によるサカナクションとエンジニリングでした。
最後に・・・ぜひダマされたと思って、この動画を観てください。
”ADAPT(アダプト)”ツアーでのサカナクションのパフォーマンスがそのままミュージックビデオになっています。
サカナクション/ショック!( 『劇場版 ルパンの娘』主題歌 )
出演:サカナクション、嶋田久作、古舘佑太郎、エモン久瑠美、るうこ

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