インストラクショナルデザインにおけるプロセスモデルとは?
NEXTブログをご覧の皆様、NEXTシステムズのITサービス事業部サービス開発チームの田中です。
本日は前回に続き「インストラクショナルデザインのプロセスモデル」について書いていきます。
前回の記事はこちら
前回は「インストラクショナルデザインは教育におけるPDCA」であり、代表されるプロセスモデルに「ADDIE(分析、設計、開発、実施、評価)モデル」があると紹介していましたが、本日はその他のプロセスモデルである「ARCSモデル」、「TOTEモデル」を説明します。
ARCSモデル
ARCSモデルは、アメリカの教育工学者ジョン・M・ケラーが提唱しているモデルです。
このモデルの特徴は「学習の動機付け」にあります。
学習意欲を高めるためにはどうすれば良いか?という観点から提案されたモデルで、
注意(Attention)、関連性(Relevance)、自信(Confidence)、満足感(Satisfaction)の頭文字からARCS(アークス)モデルと命名されました。
ぞれぞれ、注意(面白そう)、関連性(自分の得となるか)、自信(達成できそう)、満足感(やってよかった)と考えた設計をすることで、学習者の腑に落ちやすいカリキュラムとなっていくんですね。
読者の皆様はそういった学びを受けた経験はありましたか?
参考文献:https://honto.jp/netstore/pd-book_03300331.html
TOTEモデル
TOTEモデルはTest、Operation、Test、Exitの頭文字を表します。
これは目標達成のため、問題解決の手法としてNLP心理学・心理療法という分野で利用されています。
(NLPは後日のブログにて)
このモデルは一言で言えば「トライアンドエラー」でしょうか、「失敗はなく、フィードバックを繰り返すことで、成し遂げる」という考え方です。
研修や業務でも、間違ってもいいからやってみよう、とメンバに声をかけることがありますが、これはTOTEモデルだったんですね。
参考文献:https://honto.jp/netstore/pd-book_27063503.html
以上、インストラクショナルデザインのプロセスモデルについて紹介しました。
今後は心理学系の記事を書いていく予定です、次回もぜひご覧ください!
ITサービス事業部サービス開発チーム リーダ 田中正博