今回は「台風」についてのお話をちょこっと・・・
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経営管理部の出口です。
蒸し暑くなると、「台風」の季節だなぁと感じる時期となります。
なぜ、台風は起こるのか?
なぜ、夏の時期なのか?
改めて、考えてみました。
「台風」は、日本から遠く南に離れた赤道に近い、あたたかい海で発生しています
南のあたたかい海は、水の温度が高いことから、雲のもとになる水蒸気ができやすいのです。
たくさんの水蒸気が集まってできた雲は、雲どうしがくっつくなどしながら、どんどん大きくなっていき、うずまき状の大きな雲の塊になっていきます。
そして、その雲のまわりの風の強さが「1秒間に17m進む速さ」(17m/s)以上になったものを「台風」と呼びます。
なぜ日本に台風がやってくるのでしょう?
日本に台風がやってくることが多いのは、夏から秋にかけての間です。
夏から秋にかけて発生する台風は、春や冬に発生する台風よりも、緯度(いど)の高い場所で発生していて、「偏西風」という強い風に乗って、北東に向かって進むことで日本にやってきます。
台風は春や冬にも発生しているけれど、春や冬に発生する台風は、東から西へ向かってふく風に乗って、フィリピンやベトナム、中国南部に向かってへ進んでいってしまいます。
「台風」は回転する巨大な空気の渦巻きです。
下層では反時計回りに中心に向かって空気が吹き込みながら上昇し、上層で時計回りに噴出しています(北半球の場合)。台風の高さは発達したもので約15kmです。
台風の情報について、〇〇〇ヘクトパスカル(hPa)という言葉を聞きますが、これは一定の範囲の気圧の状態の単位です。
一定の大きさの箱の中に、空気のボールが何個入っているかというイメージをするとわかりやすいようです。
通常は、一定の箱の中に1000個くらいのボールが入っているのですが、台風のときはそれが950個くらいになります。
ポイントは、空気は水といっしょで少ない方に流れることです。
数の少ないほうにボールが流れ込み、そのときの動きが「風」となります。
ですから、数が少ないほど一気に大量の空気が流れ込むので、風が強くなります。
「台風」みたいに強い風となるわけですね。
正確にいうと、低い気圧と高い気圧の差がどれだけ大きく、近くで起きているかで風の強さが決まるらしいのですが、ヘクトパスカルだけでもざっくりとは強さがわかるので、覚えておくといいと思います。
1013hPa・・・・ 通常
950hPa ・・・・ 台風
940hPa ・・・・ 強い台風
935hPa ・・・・ かなり強い台風
915hPa ・・・・ 猛烈過ぎて危険
895hPa ・・・・ 町が飛ぶ(日本で発生したことはない)
940hpaを下回ると強い台風という一つの基準でもいいと思います。
ニュースなどから、台風の情報を得たら、まずは自分でどれくらいの大きさなのか、どれくらいの危険度なのかを考えてみるといいと思います。
「台風」というと、強い雨風、物が飛ばされる、土砂崩れ、川の氾濫と自然の脅威を感じさせられるイメージです。
まずは、避難場所、避難経路を確認しておき、緊急時の備蓄の確認も必ずしておく必要を、一人一人が意識しなければならないと思います。
参考資料
https://okinawa-iju.info/?p=18310
https://www.kepco.co.jp/brand/for_kids/teach/2016_06/
https://tenki.jp/docs/note/typhoon/page-2.html