あらためて「NEXTシステムズ」について、 NEXTシステムズのこれまで、今、そして、これから。(その1)「パースペクティブ」
長々と起業までのことを書いてきましたが、今回より、当社の「これまで」だけでなく
「今」や「これから」も書いていきたいと思います。
「私たちは、ITの恩恵を誰もが享受できる、次世代の社会システムづくりに貢献します。」
の掛け声だけで、なんの計画もなく起業した私ですが創業当時は、
1.まずは、取引していただけるお客様を探す
2.システム開発の案件を探してきて、パートナーさんに開発をお願いする
3.開発は製造業に絞る
を、ただただこれを繰り返し動き回りました。
例えば、
鹿児島からお引き合いをいただくと、鹿児島のお客様のところへ行って、システム仕様の打ち合わせ。
その打ち合わせのメモを直ちに北九州小倉のパートナーさんにメールで送って、鹿児島から福岡に戻る車中で電話で仕様説明。
また、小倉のお客様からお引き合いを頂いたシステムは、対応してくれそうなパートナーさんに仕事のお願いに、山口宇部まで車を走らせる、、、、などなど、、、
そうです、これしかできることがなかったのです。
サブタイトルの「パースペクティブ」は、「本人が認識できる世界」と訳すそうですが、
まさに当時、私がビジネスとして認識できる世界は、
「お客様の要望のヒアリング」
「要点をまとめる」
「パートナーさんに伝える」
こうした、システム販売・営業の世界から全く出ていませんでした。
当然といえば当然ですが、自分の経験したことしか認識できませんので、
経営戦略や事業戦略、マーケティングなどの言葉は知っていても、
学んだこともない世界で、経営は「本人が認識できる世界」の範疇外でした。
経営の機能構造を簡単に表すと、
・組織・人事
・採用・教育
・マーケティング
・プロダクト開発
・セールス
・財務・会計
などに表現できますが、
起業したときには、そのほんの一部であるこのセールスの部分しか認識できていなかったのでした。
セールスマンの立場から言うと、マーケティングの仕事をやっている人たちとはどうしても対立的になりがちで、
意固地になっている感情もありまして、マーケティングや戦略という分野を重んじずにやってきました。
無意識的には、「セールスができればなんとかなる」ということになるでしょうか。
しかしながら、新型コロナ感染症の発生、withコロナの時代を迎え、
「セールスが出来ない」
という現実を体験しました。
「お客様の懐に飛び込む」「熱く語る」「共感する」
などと言った、得意技が使えなくなりました。
私が見えていた、私が認識していた世界、得意としていた世界がなくなったように思いました。
そしてそこで、頭に浮かんだのが、
「マーケティング」「戦略」という言葉です。
研修や勉強会で学んではいたものの、「マーケティング」「戦略」という、まだ自分には明確に認識できていない世界に、実践として足を踏み入れなければならないという感覚でした。
客観的に引いた目で見ると、ビジネス(特に個人事業や個人経営)では、無意識にマーケティングをやっています。
(例えば、当社はインフラサービスを中心とするビジネスを提供します、とあらゆる場面で発言・表記し、
ブランドづくりをしますし、それによって仕事もその方面に偏るので、外部からの認識もそのようになります。)
しかしこれを意識的に計画的に取り組む必要が出てきました。
昨年11月から始めたこのブログもそうですが、
NEXTシステムズでは、現在、全社をあげて、「マーケティング」や「戦略」というテーマに取り組もうとしています。
経営者をはじめ、技術者、お客様サポートの全メンバーで、「マーケティング」や「戦略」というテーマに取り組んでいます。
いつの世も、まだ見ぬ世界が待ち構えています。
「パースペクティブ」〜本人が認識できる世界〜
を、一つづつ変革・拡張させながら、新しい時代への準備とその実践に取り組む時期がやってきたと思います。
あらためて新しい計画を共有し、目的・ゴールに向い帆を進める必要があります。
今回もここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。
次回は、現在取り組んでいる「マーケティング」「事業戦略」そして「セールス」についてお届けしたいと思います。