スプーンは念力で曲がらないが、人の行動は曲げられる

2023年1月11日

事業戦略チーム・高野です。
普段はインフラエンジニアをしていますが、
今回もITサービス、ITシステムに関係性が低い投稿となります。

私は、九州エリアマーケティング研究会というコミュニティに参加しており
昨年、会員の方が発表した行動経済学について独自で研究を進めています。
まだまだ浅い知識ですが、振り返りの意味も兼ねて本ブログで共有させていただきます。

みなさんは「ナッジ理論」というものをご存じでしょうか?

●静かな湖面に小さな石を投げると何が起こりますか?
●お腹をすかせた犬に骨付き肉をみせると何が起こりますか?

このきっかけ(契機)から起こること(現象)を戦略化して
人の行動に変化をもたらすことを「ナッジ理論」といいます。

何かを肘でちょこんと突くことで何かが起こります。
ドミノであれば、バタバタと倒壊の連鎖がはじまります。

「ナッジ理論」は2017年に行動経済学者リチャード・セイラーがノーベル経済賞を受賞したことで、
アメリカの企業を中心に世界的に広まりました。
現在では、多くの企業のマーケティング戦略で利用されています。


ささやかなきっかけ(契機)を与えることで、人々の行動をガラッと曲げてしまうことから、
「現代の魔法」とも言われています。ユリゲラーもびっくりですね。

1.行動経済学
心理学を応用し、人間は情報や感情に流されて動くという点を読み解く学問です。
人間の行動を観察することで、従来の経済学では示せなかった現象や経済行動の原理を掘り起こすものです。
例えば、皆さんが渡っている横断歩道が点滅すると、つい小走りになったりしていませんか?
このように人間は、何かをきっかけ(契機)として行動を決定していますが、そのほとんどが無意識に近い意思決定になります。

2.風吹けば桶屋が儲かる
どこかで聞いたことがあるフレーズではないでしょうか?

風が吹く

砂が舞い上がる

砂が目に入る

目が悪くなる人が増える

三味線弾きで生計を立てる人が増える

三味線が売れる

猫の皮が必要になる

猫が捕られる

ネズミが増える

ネズミに桶がかじられる

桶屋が儲かる

現代のマーケティングにも十分通用する現象や経済行動の掘り起こしだと思います。
「風吹けば恋」というチャットモンチーの曲がありますが、これも行動経済学に基づいたものではないかというのが私の考えです。
なぜか秋は人が恋しくなる。ちょっと浪漫があるものですが、行動経済学からアプローチすると読み解ける心理なのかもしれません。

3.ナッジ理論
ここで今回のテーマでもある「ナッジ理論」についてです。
ちょっとだけ想像をしてみてください。
あなたはお昼を食べにうなぎ屋さんに行きました。お財布には5000円以上入っています。
メニュー表を開くと、「松1500円」「竹2500円」「梅3500円」のうな重メニューの記載がありました。
さて、どれを頼むでしょうか?
お金がない状況なら、通常は1番安い1500円の松を食べようかなと思うかもしれません。
行動経済学でのリサーチに基づくと、5割以上が真ん中の2500円の竹を選ぶというのです。

なぜ、人は2500円の竹を選ぶのでしょうか?

●安い商品よりは、高い商品の方が品質は良いはずという思い込み
●いちばん高いモノは贅沢な気がするし、失敗した場合損失が大きいかもという心理

このような「価格での選択肢が3つあった場合には、真ん中を選ぶ傾向が強い」というのが行動経済学に基づいたナッジ理論です。
今回は「ナッジ理論」について、さらっと述べるにとどめて、次回では理論の実践について投稿したいと思います。

<参考文献>
1.こども行動経済学 なぜ行動経済学が必要なのかがわかる本 /バウンド著
https://www.kanzen.jp/book/b10013829.html

NEXTシステムズ株式会社(https://next-jp.net
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