みなさんこんにちは。
前回はBCPについてお話しましたが、
今回は関連のあるBCMについてITインフラを絡めながらお話したいと思います。
BCMとは?
BCMとは「Business Continuity Management」の頭文字を取ったもので、日本語では「事業継続管理」とも言われ、「リスクの把握や分析を行い、それに沿って方針や対策を立て、会社全体への教育や見直しを随時行っていく」という事業継続におけるリスクに対処するための一連の流れのことです。
では、BCPとの違いは?という疑問が挙がると思いますが、BCPはBCMの一連の流れの中で作られる一つの成果物になります。
ただし、現在はBCPもBCMも同じ意味で使われることも少なくはありません。
なぜBCMが重要か
ではなぜBCMが重要になるのか考えてみましょう。
先程、BCPはBCMの一連の流れで作られる一つの成果物であるとお話しました。
確かに事業継続におけるリスクを洗い出して、一つずつ対処法を考え、それを文書に起こしておくことは重要です。
ただし、計画を立てたところで、それが適切に実行できる環境が整備されていなかったり、現実とそぐわない内容であったりすれば、その文書はなんの意味も持ちません。
ここでいくつか例を挙げて考えてみましょう。
BCP文書の格納先を知っている人が1人しかおらず、その人がリスク発生時に不在の場合はどうでしょうか。
この場合だと、問題が起こったときに、その場にいる人はBCP文書の格納先を知らないため、BCPに沿った適切な対応ができません。
また、BCP文書で明示されている計画が、何年もアップデートされていない場合はどうでしょうか。
この場合では、計画が立てられた時の状況から現状が変わっていたときには上記と同様に適切な対応ができません。
上記では例を2つ挙げましたが、BCPは計画を立てるだけで有効になるわけではありません。BCPを作成した後に、社員へ周知を行うことや、見直しを定期的に行うこと等、俗に言うPDCAサイクルのようにBCMを継続して行っていくことが重要なのです。
最後に
今回は前回のBCPに関連したBCMについてお話させていただきましたが、いかがだったでしょうか。
「今は特に考えていなかった」という方へはきっかけに、「考えてはいるけどよくわからない」という方へは手助けになるブログであったならば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。