ITサービス部・高野です。
タイトルの●●●●にはどのような言葉が入ると思いますか?
また、このような概念に基づいたサービスをみたことがありますか?
行動経済学
個人の利益を最大限に引き出せるよう合理的な判断に基づいて行動するホモ・エコノミクス(経済人)を前提とする従来の経済学に対し、
人間の実際の行動は感情や心理に左右され、必ずしも合理的ではないことを想定した上で、経済社会の中で人間がどのように行動するかを観察し、分析する経済学。
(出典:野村証券)
人工知能
人工知能 (AI) とは、人間が知能によって遂行している問題解決や意思決定といった能力を、コンピューターをはじめとする機械を用いて模倣および再現するもの。
(出典:IBM)
違った観点からお訊ねします。
人工知能には「偏見」や「偏った価値観」がありますか?
今回のブログを書く上で、いちばん懸念したことは「人工知能に偏見や偏った価値観が存在すること」です。
人工知能が演算処理に基づいて出力する結果に「バイアス」や「誰かの意図」が入り込んでしまうと
●●●●に入る言葉は、まったく違うものとなります。
ケース1
「車の運転と危険予測技術による衝突回避」
近年の自動車運転に関連する技術や製品は飛躍的に進歩しています。
アイサイト(スバル)
https://www.subaru.jp/safety/eyesight/
プロパイロット(日産自動車)
https://www2.nissan.co.jp/BRAND/PROPILOT/
この技術や製品の先には●●●●があります。
例えば、現在の技術では「出現したもの」に対して、ABSを作動させるなどの対処を自動制御で行なっています。
ここに行動経済学がプラスされることで、下校時間の近い小学校そばの横断歩道では感度を上げるなどの行動予測が入ります。
ケース2
「混雑時のエレベータ制御」
私が子供のころ、エレベータは有人操作でした。
エレベーターガールといわれる女性が扉の操作、昇降階の指定、停止階のアナウンスを行なっていました。
近年ではコンピュータ制御によるエレベータが当たりまえとなっていますが、更に進んだ技術があります。
人流予測型エレベータ
https://www.hbs.co.jp/fi-700/#1
人の流れや混雑度を予測し、エレベータを制御するものです。
その時々の状況をモニターした結果から解析し、上層階向けのエレベータを増発させたり、非停止階を作ったりするものです。
ケース3
「あなたにおススメの商品表示」
消費者の過去の購買履歴から嗜好を予測して、おそらく好まれるであろうという商品を表示するショッピングサイト。
ちょうど欲しかったんだと助かる場合、鬱陶しい広告だなと迷惑に思う場合。それぞれあると思います。
市場の動向や購買の傾向などから多角的に解析しているため、的外れなものは表示されていないように感じています。
さて、本題です。
みなさん、●●●●にはどのような言葉が入りますか?
私は「将来」とか「安全な暮らし」を思い浮かべました。
一方で「人工知能の偏見」がある前提では「コントロールされた社会」を思い浮かべました。
これが人工知能活用におけるガイドラインの第一前提ではないかと思います。
正しい倫理観をもつことが、開発、運用する側(人間)のたいせつな責務ですね。