前回は、コンピュータシステムとダンプトラックの費用の話題でしたが、
これが「クラウド」や「シェアシステム」の必要性を感じたきっかけとなりました。
さて今回は、オープンソースについて少し触れたいと思います。
皆さんは、Redhatという会社をご存知でしょうか、和訳すると「赤い帽子」。
コンピュータの基本ソフト(OS)Red hat Linuxを販売・提供する会社です。
(参照:Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/Red_Hat_Linux
そして、「Linux」は、フリーかつオープンソースな(無償で利用・商用化が可能な)OSソフトウェアです。
1991年に、当時フィンランドのヘルシンキ大学の学生であったリーナス・トーバルズさんがたった一人で、プログラミングを開始しました。前回触れたようにコンピュータシステムは、ハードウェア・ソフトウェアともに商用利用が中心で高価でありました。
そこでリーナス・トーバルズさんは、自分の好奇心、自分のために利活用できるために、高価なシステムと同等機能をパソコンで動かすことができるOSのプログラミングを開始したそうです。
これが「Linux」というOSとして発展し、今ではサーバーOSの60%以上が「Linux」を採用していると言われており、驚くべき成長を遂げています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/Linux
さらに、「赤い帽子のLinux」・RedhatLinuxは、このオープンソースである「Linux」を、利用者が使いやすようにパッケージ化し販売を始めました。これがオープンソースビジネスの発端であったと思います。
この「Linux」の誕生から、世界のシェアを作っていく成長の過程やオープンソースを活用し商用化するビジネスモデルなどは、ダンプトラックに負けじとコンピュータシステムの販売に七転八倒していた私にとって、とても新鮮で魅力的でした。
既成事実や困難に負けることなく、「高くて買えないのであれば自分で作る」「無料ものを製品として整えて売る」、こうした世界の技術者やビジネスマンたちがまぶしく輝いて見えていました。
当社は、「クラウドを使い、オープンソースを使い、ITサービスをお客様に提供する」という技術的なビジョンを掲げています。
このビジョンを掲げた理由は、1990年代から繰り広げられる
・高価な大型コンピュータからパソコンによる低価格化の変革
・地球サイズで拡がっていったインターネット革命
・そのインターネット上での、オープンソースを活用した技術革新
など、時代の変遷の中で、上述した世界の技術者やビジネスマンたちの眩しい姿がまだ目に焼き付いているからです。
今もなお、世界規模で見ると日本のデジタル化は遅れをとっていると言われています。
理由は色々とあると思いますが、こうした現状を打破するためにも、日本の明るい未来のためにも、技術や技術者のモチベーションレベルを引き上げてゆかなければならないと考えています。
本日は、オープンソースのお話しを書かせて頂きました。次回も宜しくお願いします。